深圳の市場で働いてる若い人たちは、スマホのことを最先端の製品とかイノベーションとか考えてなくて、農産品の延長線上で考えてるんじゃないかな〜という話

 华强地铁商场

f:id:INOUETAICHI:20170507011643j:plain

f:id:INOUETAICHI:20170507011658j:plain

f:id:INOUETAICHI:20170507011704j:plain

スマホ部品=農産品

2016年10月撮影、場所は华强地铁商场。地下鉄の华强路駅の出口から直通の地下街っぽいところ。

スマホのカメラとかICとかフレックスケーブルを地べたとか適当な机の上で手作業で選り分けてた。若い女性はこんな状況でフレックスケーブル選り分けてるし、若い男性はタバコ吸いながら電子部品の入ったカゴを整理したりしてた。これ見て思ったのは、最先端の製品を扱っているという意識ではなく、電子部品という現代の農産品を扱うという感覚。

小学校の社会の授業で半導体は 産業の米 - Wikipedia って習ったけど、それを実感として持ったことはなかったが、確かにこの地では半導体が産業の米=農産品として取り扱われているように見えた。ICとかカメラとかの部品を個数管理せずにグラム売りしてた。

私のiPhone 5sは磁気センサのが壊れてるので、U16っていうICを交換すれば直るんだけど、そういうのがこういう市場で量り売りされてるっぽい。

www.youtube.com

私も工学的背景を持ってないのでよく分かってないけど、ESD対策とか品質管理とか皆無に見える市場なので産業分野のおじさんがみたら卒倒しそう。

大規模な工場だともっとちゃんとしてると思うけど、ここらの市場で扱ってるのは、ユーザー側の修理用部品なので、これでOKなんだろうね。中国国内は当然として、インドや中東から来たっぽいおじさんたちが部品買ってたので、おそらく彼らは彼らの地元のスマホ修理業者なのだろうと理解した。

通天地通讯市场

以下は通天地通讯市场。すごい活気だった。エネルギッシュ。たしか7F建てくらいのビルなんだけど、全フロアがこの状態。私が2016年10月に見た中で、深圳でもっとも活気があったのはこの市場でした。

f:id:INOUETAICHI:20170507015436j:plain

f:id:INOUETAICHI:20170507015108j:plain

f:id:INOUETAICHI:20170507015114j:plain

f:id:INOUETAICHI:20170507015122j:plain

f:id:INOUETAICHI:20170507015128j:plain

f:id:INOUETAICHI:20170507015133j:plain

f:id:INOUETAICHI:20170507015139j:plain

f:id:INOUETAICHI:20170507015732j:plain

f:id:INOUETAICHI:20170507015808j:plainこれはiPhoneの液晶とガラスを貼り合わせるための装置。

鹏金山科技电子市场

f:id:INOUETAICHI:20170507020120j:plain

f:id:INOUETAICHI:20170507020126j:plain

鹏金山科技电子市场の1Fの路面に面した店舗。真空脱泡気とかLCDをガラスに貼り付ける装置とか型枠とかを売ってた。